ランブイエ城とエマニュエル・マクロン

パリに行く時の必需品、パリ・ミュージアム・パス。

入館可能な場所は美術館やお城や宮殿の数は約55。今後も私のブログではパリ・ミュージアム・パスを使って入ることができる施設をご案内して行きますが、今回は美術館ではなくお城、ランブイエ城についてです。 と言うのはこの城は数あるパリ・ミュージアム・パスで入ることのできるお城の中では特殊なのです。

1375年建立とされるこのランブイエ城は、王室、帝国、そして大統領の住居とされてきましたが、共和国となって大統領がエリゼー宮を官邸兼住居と定めた後、大統領の別邸として使用されるようになります。

この城がフランスの歴史上、外国からの賓客をもてなす場として、どれだけ使用されたかは余りの数に書き入れない程なのです。

そしてこの城が一躍有名になったのは1975年11月,ジスカール・デスタン大統領の提唱により第1回の先進国首脳会議(サミット)が開かれたことです。現在も引き続き開かれるサミットはここから始まります。

しかしニコラ・サルコジ大統領がリビアの最高指導者カダフィを、「お狩場」としてこの城に招いたころからは大統領の別邸としての影が薄くなりました。そして現エマニュエル・マクロン大統領は、ベルサイユ宮殿の大庭園の片隅にある「ランテルヌ」という名称の大統領別邸を使うようになったことで、ランブイエ城は静かな城に戻ったことになります。

なお余談ですが、フランスがコロナ禍に見舞われる中、コロナに罹患したマクロン大統領はやはりベルサイユの「ランテルヌ」で静養して回復しました。

パリから1時間足らずで行ける広大な森や池をもつ静かなお狩場の城、ベルサイユ宮殿には比肩できなくても、パリ滞在中に郊外散歩として1日かけて是非お出かけください。

更にもう一つ、大統領別邸の好みは大統領によって変わります。きっとまたランブイエ城が脚光を浴びることになる日が来るかもしれません。

なにせフランスは Capricieux(きまぐれ、移り気)な国なのですから。

なお列車でランブイエに行くならば、その先にステンドグラスで有名な大聖堂があるシャルトルの駅があります。 少し忙しくはなりますがパリ滞在時間が多くない方は両方同時に訪れることをお勧めします。

G.K.

 

 

 

関連記事一覧