ポンピドゥセンター 現代美術館

「パリに行く時の必需品、パリ・ミュージアム・パス」  入館可能な美術館やお城や宮殿の数は約60ヵ所。 このブログはパリ・ミュージアム・パスを使って入ることのできる施設のことなどについてのお話です。

Google Mapで空からの写真で空から見ると、中心部にある、パリの中で一際目立つ建物がポンピドゥセンターです。パリの建物は屋上に広告塔を設置することができないため、空から見ると統一された印象を受けます。エッフェル塔の上から見ても、凱旋門の上から見ても、パリの街並みの石造りの建物はだいたい統一された色彩ですが、この建物だけは屋上に設置された青い長方形をした設備品や丸い通気孔らしきものとか青いパイプなどの装置が目に入ります。

パリの街並みは景観条例のために高さも制限され、中心部に高層建築はモンパルナスタワーを除いてありません。19世紀後半に整備されたグラン・ブールバールなどはバルコニーにも一定の規制があり、統一感の取れた景観となっています。また道路に面した部分は外観の変更もできません。建物を改築する場合は、道路に面した壁はそのままに、内側だけ改築ということになります。

ところがポンピドゥセンターは外部には電気設備や水道などの色分けされたパイプが巡らされ、エスカレーターもガラス張りで蛇のように外部に取り付けられています。パリの落ち着いた街並みからはかけ離れた建築物です。

1977年に落成したレンゾ・ピアノらの設計による斬新な建物ですが、開館当初は「歴史ある建物が立ち並ぶパリの美観を損ねる」とか「工場みたいだ」などの批判がありました。今では、広い前庭には大道芸人が集まる、パリでは人気の空間になっています。

また、横にあるストラビンスキー広場は、ニキ・ド・サンファルとジャン・ティンゲリーによる「自動人形の噴水」と題する風変わりな噴水と、その背後にあるゴチック様式の教会が対照的な、パリの人気スポットの一つになっています。この公園の横にあるカフェはエリック・ロメール監督の映画『パリのランデヴー』の舞台にもなっています。

1階から外付けのエスカレーターで上がるとそこには「パリの眺め vue de Paris」と呼ばれる踊り場があり、パリの街並みがよく見えます。

国立近代美術館はこの建物の4階から6階までに設置されています。ピカソ、カンディンスキー、マティス、シャガール、レジェ、ミロ、ダリ、デュビュッフェ、ウォーホル、モンドリアン、ニキ・ド・サンファルなどの作品をはじめとする100,000点以上の作品を所蔵しています。

 

ただし、2023年末から27年までは全面改修工事のため一時閉鎖となる予定です。

 

MH

関連記事一覧